利森繁一君を偲んで
小林三男(K)
「久しぶりです。12月17日の利森繁一君の告別式の時、君が来ているのは判っていたけど、会えなくて話ができなかったね。」
宮本昭彦(M)
「体調が悪くて、お別れも早々に帰ったので・・・。突然の訃報に驚いたけど、どういう事だったの。」
K
「糖尿病が5年程前悪化して、入院後良くはなったんだが、足と目が万全ではなくなって、それでも診療は何とか続けていたし、病状はそれなりに安定していたので、時には歯科医師会の行事があって会う事もあったよ。」
M
「それがどうして突然に。」
K
「僕も近くなので何時でも会えると、安心していたんだ。ところが自宅の階段から落ちて頭を打って入院、一時は良くなりかけたそうだが、1週間程で、亡くなってしまったとの事だ。」
M
「元気なうちに3人で会いたかったね。」
K
「僕もそれは思っていた。こんな事になるとは思はないので、ちゃんと機会を作ることをしなかったのが残念で。」
M「ところで、この店では、早くに亡くなった松田真人君と4人で、忘年会を何回かしたね。あの頃の利森君はいつも元気で、体力もあり、よく食べたね。」
K「学生時代野球部で一緒だったし、開業しても同じ支部歯科医師会なので、ずっと一緒だった。彼といると何時も楽しくて心が和んだね。」
M「その通りだ。」
K「県歯でもその人柄を買われて、早くから庶務理事はじめ、数々の役職を歴任し、厚生大臣表彰その他いろんな表彰をもらっている。長い間の役職は大変だったと思うけど、いつもニコニコした顔しか見たことがなかったよ。彼の地元の人たちからも本当に好かれ信頼が厚かったねぇ。」
M「ところで子供さんは?」
K「仁君は42回卒で、今は大阪で立派に開業しているよ。」
M「それなら安心だけど、何はともあれ、早く逝きすぎたので、本当に心残りだね。」
K「彼を悪く言う人は本当にいないね。そんな彼を偲んで・・・。」
M「心から冥福を祈り。」
K、M「もう少し飲みますか」
(2月2日、京都祇園某所「八丈」にて)