久栄会総会報告

10月の半ば、グルメ系の知人よりチーズが届いた。もみの木の一種エピセアの木箱に入った一品、バミラミル・モンドール。フランスの人々はこのチーズが店頭に並ぶと秋を感じるという。チーズ=酢=万葉びとの食事(宮廷料理)=奈良の都と食い意地のはった私なりの連想である。
平成24年10月27日、久栄会第51回総会が扇谷君と堀内君のお世話でホテル日航奈良で開催された。各地より会員・家族53名が集い宿泊者も予想越えの21名、前総会から1年半の間隔があったことと、前々回の奈良の予定が変更された所為かもしれない。
ともあれ私達には頼もしいことだ。総会は神谷総務の進行で始まり、足利議長の適切かつスムーズな手際で全案件が可決され、新会長に岸直樹君を迎え久栄会に新鮮な風を吹き込んでもらう事となった。
本日のご来賓、同窓会長 三谷卓先生、事務理事田信雄先生、奈良県支部会長 林秀彦先生をお迎えしての記念撮影、お楽しみの懇親会は名司会者岩本君で進行、森村副会長の開宴の辞で始まり、ご来賓三谷先生から懇切なるお祝辞を頂き、同窓会前副会長赤司君の力強い発声で「乾杯!」暫しの会食と歓談に入った。次々と運ばれる料理は頗る上品な味付けでフリードリンク制は料理に合う飲物を自ら選べるので好評だった。
和気あいあいの中、次期開催地の件で本日出席の谷君と細川君のご承認の上で岡山での再会が告げられ、司会のリードで学歌斉唱、足利副会長の閉宴の辞で幕を下ろした。
岐路につく者、宿泊する者、別れを惜しみながらの解散だった。御役目担当の方々、御苦労様でした。悠久の都での一夜の饗宴、皆様堪能味を味わえましたかな。
大乗涅槃経の一文、『たとえば牛より乳を出す如く、乳より酪を出し酪より生酥を出し、生酥より熟酥を出し熟酥より醍醐を出す、醍醐最上』と言ある。

(池田英綱 記)