平成28年度大阪歯科大学27回卒飛翔会 in 京都開催

去る10月29日(土)、京都ブライトンホテルにて飛翔会の懇親会が開催されました。京都での開催は12年 (?) ぶりとなり、愛媛・徳島・岡山・三重など遠方からの参加者もあり、総勢44名の出席となりました。

京都の中川徹の司会開会の挨拶の後、京都五花街の一つである宮川町より、舞妓・芸妓・地方 (かた)の三名による京舞が披露されました。今回は京都での開催という事で、京の情緒溢れる雰囲気を一同満喫した中での開宴となりました。大森直弘飛翔会会長の挨拶の後、司会より報告がなされました。最初の報告は、計報ですが、奈良の中井通雄君が本年7月17日に逝去されました。その場で一同黙祷を捧げましたが、本当に心より御冥福を申し上げます。

次の報告は、お祝い事ですが、姫路の橋本芳紀君が、春の叙勲で藍綬褒章を授章されました。橋本君は長年、兵庫県歯科医師会の役員を歴任され、姫路歯科医師会の会長や日学歯の常務理事を歴任され、歯科界のために大きな貢献をされました。今後益々のご活躍を期待したいところです。

最後の報告は、中嶋正博君が三年前に母校大阪歯科大学障がい者歯科の専任教授に就任されましたが、本年9月1日付けで口腔外科学第二講座の主任教授に就任された事です。ご本人より「今後も頑張る!」と力強いご挨拶をいただきました。その後、中嶋正博君の乾杯の発声にて宴が始まりました。今回初めて飛翔会懇親会に出席された方もあり、昔話に花が咲いて楽しい宴が続きました。途中、各テーブルにマイクを回して、各自の近況報告をしながら、それぞれの場所で活躍するお話や、家族の話題で一層盛り上がりが見られました。還暦を過ぎ、だんだんとアクセルを緩める方や、まだまだ現役で全力にて診療に励む者、ご子弟との継承のお話など、興味あるお話が続きました。

最後に、京都の並河治之君の閉会で宴は閉められましたが、まだまだ楽しい話が続き、半数以上の方が二次会へと集いました。来年の大阪での開催が待ち遠しい楽しい一日となりました。


(中川徹記)

中井通雄君を偲んで

中井通雄先生が平成28年7月17日にお亡くなりになりました。享年61歳でした。去年本人から検査入院するはと聞かされていたのですが、奥さんの話ではその時点で手術ができないくらいに咽頭がんが食道にまで及んでいて、すでにステージ4で放射線治療でしか延命処置ができないほどになっていたらしいです。最近電話で話したときにはすでに胃 になり流動食しか食事がとれず、歯科診療の仕事もすでにリタイヤされていました。かつては、年に一度は一緒に食事をして、夜遅くまで話をしたことが今では懐かしく、親友としては非常に悲しく、仕事に力が入らないと言うか、空虚な空間に迷入したような感覚になってしまいます。最近では新しい家を構え、御長男にかわいい孫ができ、これから人生の集大成を楽しもうという時に逝ってしまいました。数年前の同窓会で城崎温泉に行き、その時の宴会のアトラクションでの抽選で彼は一等賞を引き当ててみんなにカラオケを強要され、中井先生が鉄腕アトムを低い声で歌ったときは、みんなの爆笑を取っていました。2年前の同窓会で還暦のパーティーがあった時も、中井先生が首から赤いタオルをぶら下げてケラケラと笑っていて彼のいつもの明るい人柄が思
い出されます。
中井先生と私は学生時代に香里園で下宿していて、気の合う友達数人とよく食事をし、実習の宿題を夜遅くまでワイワイとやっていたことを思い出します。奈良の畝傍高校の秀才の彼とは出来が違ったけれど、卒業してからも良い友達でいてくれてありがとう。何時までも君とともに過ごした時を僕は忘れはしない。僕も心臓の手術をし、あまり強くない体ではあるが、歯科大学に行っているうちの息子が一人前になるまでは死ぬわけにはいかないこの複雑な自分の気持ちを中井先生ともっと話し合い励ましあえる場をもっと持ちたかった。どうか一つそっちの世界で見守っていてほしい。
ご冥福をお祈りいたします。合掌

(內藤善郎 記)