「このたび、インプラント学講座を開設していただき、その教授に就任させていただき、彼は今日やっとそのスタートラインに立ったのだと思います。」(平成会友人代表閉会の辞より)平成28年2月14日(日) リーガロイヤルホテル山楽の間にて「大阪歯科大学口腔インプラント学講座開設記念式典並びに馬場俊輔教授就任祝賀会」が開催されました。

式典祝賀会は300人近い出席者のなか、インプラント学講座の新井是宣先生(大学52回)の開会宣言で始まり、発起人代表挨拶を補綴第二講座同門会長・有歯補綴咬合学講座主任教授の田中昌博先生が務められました。続いて、本学理事長・学長の川添堯彬先生より祝辞があり、お話の中で、馬場君がお父様のお仕事の関係で東京の高校へ通っていたことや、大学院卒業後の異色の経歴についても紹介をされました。その後、同窓会長の生駒等先生、厚生労働省近畿厚生局局長の丸山浩先生、公益社団法人日本口腔インプラント学会理事長・日本歯科大学新潟生命歯学部歯科補綴学第2講座教授渡邊文彦先生のご来賓の方々より祝辞をいただきました。続いて、講座の前科長でもあり臨床教授の江藤隆徳先生より記念品贈呈がありました。馬場君の謝辞では、まずご来賓の皆様、ご臨席の皆様へ丁寧に御礼を述べました。話の中で印象深かったのは、彼が大学に戻る前の1年間勤務していた独立行政法人医薬品医療機器総合機構(pmda)での経験を語ったところでした。彼は、薬剤を審査する過程において、方針をぶれずに審査することの重要性、承認にいたるまでしっかりサポートする姿勢、そして何より国益に資する審査をする意味を学ばせてもらったと、貴重な経験について語りました。

続いて、本学名誉客員教授・技工士専門学校名誉校長の玉置敏夫先生より乾杯のご発声をいただき、楽しい祝宴が始まりました。フルート・カルテットの心地よい生演奏が流れる中、久しぶりにお会いした恩師、先輩、同級生と楽しい時間を過ごしました。余興では、今回の式典祝賀会平成会実行委員長である澤田龍志君が落語を披露しました。これは、彼の落語動画を見た馬場君たっての願いということで実現しました。澤田君は、半年以上前から何度も大学へ足を運び式典祝賀会の準備をしてきました。おまけに落語までしてくれて本当にご苦労様でした。歓談をはさんだ後、ご来賓の医師中村 先生が山伏の姿で登場し、法螺貝を吹きながら壇上に上がられました。それから、祝いの矢を会場に向けて放ち、大きな拍手が湧きました。続いて、体育会系クラブに所属していた平成会会員が壇上に整列し、西村洋次郎君がエールを切り出席者全員で学歌斉唱をしました。

閉会の辞では、平成会友人代表として段充君から、ご来賓、出席者へのお礼が述べられました。そして、国家試験の終わった夜、同級生で飲みながら朝まで語りあった思い出話をしました。その時、馬場君が将来開業医ではなく研究をしてみたいと、それも歯科の世界で新しい事に挑戦する人生を送りたいと語ったことを披露しました。最後に平成会一同で力を合わせて馬場君を応援することを約束し、ご来賓の皆様、インプラント学講座の皆様、ご臨席の皆様方に今後より一層のご指導をお願いして閉会の挨拶としました。今回、インプラント学講座の新井先生、金平裕久美先生(大学44回)をはじめ教室員の先生方、平成会幹事会の皆様、式典祝賀会の準備、本当にご苦労様でした。最後に、今回参加をしていただいた平成会の皆様、参加をできなかった皆様、田村功君教授就任祝賀会、卒後30周年記念祝賀会と、これからの平成会行事に皆で集いましょう。

「背伸びをし続ければやがて背が伸びて、高いと感じていた天井もやがて低く思える時があるという言葉がありますように、これかれも背伸びをし続けてまいりたいと思います。」(馬場俊輔君謝辞より)

(諏佐伸彦 記)