おやしらず「傘寿」の会

今年(2015年)は昭和90年であります。昭和10年生まれが大勢を占めるおやしらず会は、来年の3月末で全員が80歳以上ということになります。したがって、今年は記念すべき「傘寿」の会なのであります。平成27年度のおやしらず会総会・懇親会は成27年(2015年)5月27日、あくのハルカス大阪マリオット都ホテル茜の間で、午前11時30分総会、12時から懇親会という日程で開催されました。出席者数は40名で、来賓としては本部同窓会から生駒等同窓会会長をお招きいたしました。会長からは席上ご丁重なる祝辞を頂戴するとともに、同窓会ならびに日本歯科医師会の現況を非常に詳しくご報告されました。まことにありがとうございました。さて、おやしらず会でこの10年、毎年話題になるのは「年齢」ではないかと思います。日本人の平均寿命が男女ともに50歳を越えたのは昭和22年(1947年)だそうであります。われわれは小学校6年生ということになりますが、先生からは「人生僅か50年、有意義に生きなければならない」とよく聞かされたのではないでしょうか。10年前のおやしらず会では「喜寿」あたりが全体としての集会を止める潮時かという声もあったようですが、あっという間に「傘寿」に到達したというのが実感ではないでしょうか。

次は「米寿」というのがハードルが高いのか、どうなのか、ともかく来年はやりましょうということになりました。平成28年度のおやしらず会は神戸市でと決定いたしました。詳細は次号でお知らせいたします。それにしても、卒業当時(昭和35年、1960年)に80歳までクラス会ができると考えていたでしょうか。本当にうれしいことであります。同窓会にありがちなこととして、出席者の常連化があります。まず、確信犯的に卒業と同時に母校から完全に離れる方、これはもう説得の余地はまったくありません。次いで高齢化に伴って、今後一切案内不要を申し出る方(おやしらず会でも10名以上)がいらっしゃいます。このような方々を除き、さらに絞られた40~50名程度が出席が期待できるというのが現状です。今回は、女性にうれしいことがありました。常連(と呼ばせていただく)の平野(竹内)さん、別當(村本)さんに加えて、久しぶりに坂井(梶川)さん、鈴木敦子さんが出席下さったことです。ずいぶん長い間、大阪歯科大学で女子学生が占める比率は10~20%だったと思います。現状はといいますと学生835名中、女子学生は355名(42.5%)であります(平成27年度)。他大学では女子が50%を超えていることも珍しくないそうですが、本学は2年生の49.3%(71名)が最大です。現在、おやしらず会では名簿上13名(10.5%)の女性がいらっしゃいます。いろいろご事情があるとは思いますがお一人でも多く出席いただければうれしいです。懇親会終了後、33名がビルとして日本一の高さを誇るハルカス300展望台に向かいました。全面開業後1年2ヶ月以上を経過していますがまだまだ人気は高く、入場に多少手間取りがありました。ハルカスに行く場合、最大のプレゼントはお天気です。当日は、そこそこの晴天に恵まれ、地上300メートルの景観を存分に楽しむことができましたが、「大阪は何と緑が少ないのか」というのが残念な感想でした。「大阪城って小さいな」とか「夜景の方が良かったかな」とか皆さんそれぞれの思いとともに地上に戻って行かれました。

物故者への追悼

まことに寂しいことですが、毎号言卜報は避けて通れません。平均寿命からすれば女性は世界一で86.61歳ですからまだ余裕がありますが、男性はやっと80歳に達したばかりだそうです。明日は我が身ということでしょうか。今号でもお二人のご逝去をお知らせいたします。愛知県の若狭一美君が平成27年1月11日、東京都の中川義臣君が平成27年1月27日にそれぞれ他界されました。お二人とも遠隔の地におられ、おやしらず会にもお顔を見せることもなかったので詳細はまったく分かりません。まことに心苦しいのですが、この誌面をお借りして、お二人のご冥福を心から祈念いたします。合掌

(古跡薑之眞記)