ご挨拶

ポストグラデュエートコースについて


 大阪歯科大学歯学部同窓会会員の皆様、いつもお世話になりありがとうございます。 学術部ポストグラデュエートコース委員長の杉岡伸悟(大35)です。 今年は年始から能登半島地震の発生や羽田空港での航空機炎上事故など、新型コロナウイルス感染 症以上の衝撃が重なり、新年から我々ポストグラデュエートコース委員一同、心を痛めている次第です。 被害に遭われた会員各位には謹んでお見舞い申し上げます。 2023年度からの新型コロナウイルス感染症の5類移行を鑑み、通常通り対面でのハンズオン実習を含めた3コースを無事開催させていただきました。幸い開催にあたり種々感染等のトラブルも生じず、胸をなで下ろしている次第です。 大学の学部増加に伴って昨年度から「歯学部同窓会」と呼称を変更し、新しい局面でのポストグラデュエートコースを迎えています。長い歴史を持つ当ポストグラデュエートコースですが、時代背景や歯科臨床の変遷、医療DXの台頭、他団体企画講習会の乱立、少子高齢化などを考慮して、新しいテーマやスタイル に挑戦しています。会員の先生方に寄り添ったコース展開を常に模索しておりますので、多くのご要望やご 意見を本委員会までいただけると幸いです。

 今年度は3コースを企画いたしました、各コースにつきましては今年も十分な感染対策を施し、すべてのコースでプライマリー(卒後5年以内対象)形式を採択し、若い先生方にも受講しやすい環境を整えております。 まず、8/18の上村守主任教授・牧草一人先生(解剖学講座)には「カダバー・サージカル・トレーニング から得られる知識」と題して、ご献体の実習を通した顎口腔領域の臨床解剖学的な知識をご教示いただく予定です。一般ではなかなかお目にかかれない、貴重な講習かと存じます。次に、9/1の米澤大地先生(兵庫県西宮市開業)には「インプラントと矯正-インプラント知識×矯正の知識でステップアップしませんか?-」 と題して講習をお願いしております。インプラントと矯正のコラボレーションのお話は、どのような展開になるのかきわめて興味深いところです。最後に、10/27の松田謙一先生(大阪大学大学院臨床准教授)には 「解剖と機能から考える全部床義歯臨床のポイント」と題して、模型をご準備いただきハンズオンの実習コ ースをご担当いただきます。原点に立ち返り、全部床義歯を復習し直すよい機会かと思います。 いずれも歯学部同窓会ポストグラデュエートコースならではの各分野とっておきのコースを取りそろえて おります。

 前述のように歯科を取り巻く環境は大きく変化し、年齢・疾病構造の変化に対する対応や、医療 DX対応は急務であります。歯学部同窓会といたしましては今後も会員の先生方のサポートを十分心がけてまいりますので、歯科生涯研修の一環として皆様ご参加の程をよろしくお願い申し上げます。

大阪歯科大学歯学部同窓会
ポストグラデュエートコース
委員長 杉岡 伸悟