9月24日(日)にポストグラデュエートコース第5コース「成功への鍵:初心者でもわかる成長期のMTM ~難症例の見極め方!知っておきたい、絶対手をつけてはいけない矯正患者の見分け方~」が開催されました。
まず、山田尋士先生から『乳歯列期の矯正治療』そして『混合歯列期の矯正治療』の講義の後『アクティブプレートの使用方法』の講義と実習を行いました。
実習は通常、装置の作成方法などから実習する事が多いのですが、今回は装置の完成品を用意され、その上で装置を安定させるクラスプの調整方法や歯を動かす上での弾線の調整方法などの細かな臨床にすぐ適応出来るような内容の実習でした。
また、設計や症例から必要な付加装置の選択などの話があり、即技工所に発注出来る内容でした。 午後からは、岡下慎太郎先生の『簡単なセファロ分析』の講義と実習がありました。案外一般開業医にとって苦手となる分野である事は、多くの診療所にセファロ撮影装置がない事からこのレントゲンフィルムに触れ合う機会が少ない事から起因していると考えられます。ただ、矯正専門医からの報告などを理解し、患者の状況把握、かかりつけ医としての治療終了時の咬合に対する希望などを伝える糧としてもセファロに対する知識は必要です。そういう事を踏まえてそれぞれのポイントや基準平面の確認を行っていきました。
最後のパートは、荒垣芳元先生の『リンガルアーチを用いて埋伏歯に対応する』という講義がありました。埋伏歯の位置や回転の角度からの成功の予知や実際に牽引する方法、リンガルアーチの作成などのムービーでの講義でした。
初心者に対して、矯正の1日コースであったのですが、受講された先生方は手をつけて良いかどうかの理解と、治療をすべき典型的な症例に出会うとチャレンジしてもらえる内容であったと思います。
最後に、受講生の山田美智子先生から謝辞と講師陣からの修了書の贈呈があり、本講習会が無事終了しました。
報告者:P.G.C. 副委員長 釜田博史(大30回)