開講報告

平成24年度ポストグラデュエートコース 3コース

ニッケル・チタン(Ni‐Ti)製ロータリー・ファイルを用いた根管処置の実際

   平成24年9月9日(日)、午前10時より大阪歯科大学天満橋学舎西館7階共用会議室において、P.G.C3コースが「ニッケル・チタン(Ni-Ti)製ロータリー・ファイルを用いた根管処置の実際」と題して行われた。

   今回は講義の後、実習があるため19名での開催であったが、他大学の受講生も交え中身の濃い充実したコースとなった。

   午前中の大阪歯科大学口腔治療学講座講師である畠 銀一郎先生の講義では、根管拡大・形成の可否が最終処置である根管充填に大きく影響を与えることから、根管の機械的清掃から根管形成までの一連の処置が歯内治療の中で最も重要であると説明され、基本的な根管拡大・形成および根管洗浄、根管消毒、根管充填のポイントを解り易く解説していただいた。また、臨床においては根管の形態は複雑で、根管拡大・形成が非常に困難な根管があることから、現在注目されているNi-Ti製ロータリーファイルでの根管治療を順を追って解説していただいた。

   昼食を挟み午後からは、場所を会員研修室に移し、大阪歯科大学口腔治療学講座助教西川郁夫先生のデモを見ながらの実習が行われた。Ni-Ti製ロータリーファイルでの根管拡大・形成を実際に見ることができ、さらに模型や天然歯を使って実践することができ有意義な実習を行うことができた。

   午後4時30分、講師の先生方や受講生のご協力を得ることができ、予定通りP.G.C3コース閉会となった。

報告者:P.G.C.委員 堀 良之(大38回)
文 責:P.G.C.委員長 佐古 好正(大28回)