開講報告

平成24年度ポストグラデュエートコース 4コース

バイオタイプを考慮した歯周治療・インプラント治療

平成24年度の最終コースとなる伊藤 雄策先生による実習つきぺリオインプラントコースが、平成25年2月17日(日)に大阪歯科大学天満橋学舎にて開催されました。

   午前中に行われた講義では先ず正常な歯肉の定義が示され、それから外れた歯周病症例をどのように治療をすべきか、Key wordとなる「バイオタイプ」を指標に懇切丁寧に説明されていました。バリエイションに富む歯肉・歯槽骨を考慮して補綴処置を行うべきであり、その環境を改善する為の歯周外科処置は、必要であり習得すべきであることが理解できました。

   午前の後半に行われた歯周外科実習では、切開方法・歯槽骨形成そして縫合について伊藤先生のデモの後に参加者全員が体験実習を行いました。

   午後からはインプラント治療の講義が行われ、インプラント体やドリル選択など実際の臨床での注意点について詳細な説明がありました。その後に行われた実習は、インプラントの抜歯即時埋入に関するもので、抜歯窩を十分に精査することの重要性やドリルの起始点の位置・方向・深度、そして縫合までステップ毎の詳細な説明をされながらデモを行われました。受講生の実習の後には予定にはなかったFGGのデモまで行って戴き受講生全員が熱心に見学されていました。

   最後に総括講義があり、その後のディスカッションでは実際の臨床に即した各論的な質問も飛び交い、終了予定時刻を30分以上越え白熱したコースとなりました。

   修了証書授与では、受講生代表の大29谷口 馨先生に謝辞を述べて頂き、熱気にあふれる中コースが終了しました。

   尚、今年度のコースを全て受講された大学27回の小野 廣先生と大学50回の安保 晴夫先生に対してP.G.C.委員会より記念品を贈呈させて頂きました。

報告者:P.G.C.委員 釜田 博史(大30回)
文 責:P.G.C.委員長 佐古 好正(大28回)