開講報告

平成28年度ポストグラデュエートコース プライマリー3コース

ワンランクアップをめざす抜歯術とトラブル解決法

 午前中に、前年度同様の「抜歯に関する総論と偶発症」の講義があり、午後から大西准教授による分割抜歯の実習と「トラブル解決法や総論」の講義がありました。
 分割法の実習では4人一組となってマネキン人工歯を使い、水平位での分割抜歯を行いました。医局員の方々がデモを行い受講生が行うというマンツーマンに近い丁寧な実習でした。抜けない原因となっている ①アンダーカットの残存 ②歯根の肥大、湾曲 ③歯根の癒着 ④歯根が複根で骨を抱えている ⑤頬舌的複根や湾曲を考えながらの臨床に非常に役立つ実習でした。
 そして今回は止血の実際として、縫合の仕方を実習しました。縫合のコツを教えていただき明日からの臨床に役に立つ実習でした。
 最後に講義室に戻り、抜歯後の局所的偶発症として神経損傷、出血、顎骨骨折、舌側板破折、迷入、ドライソケット、抜歯後感染症に対する対処法や様々なトラブルとその対応に焦点を当ての講義がありました。
 お手伝いいただいた講座スタッフの先生方も熱心に対応してくださっていて、受講生からも感謝の声があがっておりました。
 今回、受講生からは実習もあり、トラブル解消法もあり、ワンランクアップできたいう声がありました。臨床にすぐに役立つ講習会だったと評価をいただきました。