開講報告

平成26年度ポストグラデュエートコース 2コース

今さら聞けない総義歯の基礎と臨床

 平成26年7月6日午後、2014年度ポストグラデュエートコース 2コース「今さら聞けない 総義歯の基礎と臨床」が、本学天満橋学舎にて開催された。大学57回から62回までの卒直後の先生26名が参加された。  今回のコースは、本学高齢者歯科学講座 教授 小正 裕先生、准教授 高橋 一也先生に講師を担当していただいた。

まず、高橋先生が、総義歯作成手順についてお話しされた。総義歯に対するイメージづくりから始まり、印象採得・咬合採得・総義歯の咬合・人工歯配列と試適・完成義歯の試適とチェックバイト・咬合器再装着と削合・義歯の装着・調整・咬合調整・患者指導・経過観察まで、基本に忠実に一つ一つの項目を丁寧に話された。

 次に、小正先生から実際の臨床での印象採得、人工歯の選択など詳細な注意点について解説をうけ、実際の症例をしめしながら、総義歯作成のポイントについてのお話をされた。また、日本歯科医学会・歯科医療機器・器材開発研究プロジェクトとして開発された在宅診療用ポータブル歯科用機器の有用性について話をされた。
   講習終了後、サーティフィケートの授与式をもって、参加者の熱気に包まれた講習会が終了した。基礎的な総義歯作成手順の講義は卒直後の初心に戻る気持ちになった。基本の確認ができ、日常臨床で応用法ばかり目の行きがちな手法について頭の整理ができた。

報告者:P.G.C.委員長 佐古 好正(大28回)
P.G.C.委員   今井 敦子(大42回)