開講報告

平成29年度ポストグラデュエートコース2コース

包括歯科治療の勘所~審美、咬合、インプラント、矯正、歯周病、その手法とタイミング~

 平成29年6月4日(日)本学天満橋学舎西館7階共用会議室において、西宮でご開業の米澤大地先生をお招きし、「包括歯科治療の勘所~審美、咬合、インプラント、矯正、歯周病、その手法とタイミング~」を開催致しました。
 最初に補綴か矯正か? その選択の基準について、特に審美的な視点から歯軸の改善についてと咬合再構成についての診断方法についてのお話から始まりました。特に咬合再構成を行う場合の診断として、犬歯のポジション、アンテリアカップリングの状態、咬合高径や咬頭嵌合位の設定などについて、具体的な方法を交えてご説明がありました。また、咬合の見極めとして、生理的咬合か病的咬合かの診断ポイント、咬合、補綴診断時の着眼点についてもお話されました。 続いて、歯周組織に対する矯正治療の注意点として、再生療法を含む歯周治療と歯周組織に対する矯正治療について、エビデンスベースの見解をお示しいただき、咬合再構成のゴールとして目指すべき咬合治療のゴール、矯正治療のゴールに対して目標とする咬合関係や咬合面形態、篏合状態についてだけでなく、成人矯正の診査診断分析、咬合崩壊症例治療におけるL1toNB値の設定など具体例を示され、最終ゴールのイメージをする重要性を語られました。
 最後に、複雑な症例の治療計画として、インプラント埋入と矯正学的診断を包括した治療計画の立案方法について、スタイナー分析を利用して矯正治療ゴールを設定し、そこからインプラント埋入ポジション設定をするというアドバンスレベルのお話までありました。 包括的歯科治療を行うには「審美診断より始まり、臼歯関係構築に主眼し、最終的にアンテリアカップリングを得る」ことが重要であると締めくくられました。
 今回1日という短い時間の中でしたが、今後包括的歯科治療を行う際のヒントが盛りだくさんな講義内容で、受講された先生方は非常に満足されたことと思います。