開講報告

平成30年度ポストグラデュエートコース 3コース

安心・安全なインプラント治療を実践するために~インプラント治療の材料から手技までの知識をアップデートしませんか~

 平成30年度ポストグラデュエートコース 第3コースが平成30年7月8日(日)に開催されました。
 インプラント治療は、歯科界にとって数十年に一度産み出されるかどうかの新しい治療です。ただもう既に3〜40年以上経っているとはいえ、まだまだ一部の先生のみが行うリスクの多い治療と考えられます。
 今回は、それを学んでいこうという先生、現在治療を行なっているが、知識のアップデートをしようという先生が集まり暑い1日となりました。
 講師には、本学35回卒業で様々なインプラントの学会や勉強会で活躍中の寺本昌司先生をお迎えし、「安心・安全なインプラント治療を実践するために~インプラント治療の立案から生体材料の選択、手術手技までの知識をアップデートしませんか~」というテーマで、講義および実習が行われました。
 まず午前中は、インプラント治療の立案の中で、理想的な立案と患者との間で決定される治療方法についての意識する点を症例や経験を混じえて話がありました。その後、理想的な埋入ポジションについて講義がありました。
 午後は、器具・器材・インプラント体の講義の後、下顎の24番の骨にインプラント体を埋入する実習がありました。下顎前歯の狭い位置に皆さん上手に埋入を行なっていらっしゃいました。
 その後、ビデオを使って減張切開の方法の講義があった後、生体材料の選択についてのレクチャー、歯肉の厚みとインプラント体の位置について詳細なお話がありました。最後に、講習会の質問を受け修了式を行いました。
 中村裕先生(大38回)に修了書を受講生代表して受け取って頂き、その後、謝辞をいただきました。中村先生からは「アドバンスコースを作ってください」との励ましの言葉もあり、主催するメンバーとしてありがたく感じました。
 大阪では、先日(6/18)に地震があり、週末には大雨がありました。講師の寺本先生も茨木市在住で、避難勧告を受けている地域にお住まいとの事ですが、今回、家の後片付けもそこそこにお出でいただきました。

(大30回 釜田博史 記)