開講報告

平成28年度ポストグラデュエートコース 一般2コース

明日から使える歯内療法エッセンス―髄腔開拡から根管拡大・形成・充填まで―

 平成28年6月4日(土)・5日(日) の2日間、本学天満橋学舎においてポストグラディエートコース 一般2コースが開催されました。
 講師には、去年に引き続き大阪府吹田市で開業しておられ、大阪大学大学院歯学研究科臨床教授の木ノ本喜史先生をお招きしました。本コースは、講義と実習を行う人気のハンズオンセミナーで、申込み開始直後には、定員を超える申し込みがあった人気コースでした。
  1日目は、歯内療法の基本・髄腔開拡と根管拡大についての講義、その後、実習にてアクリルブロックを使用しての基本動作を確認後、抜去歯にて、髄腔開拡・根管拡大の実習を行いました。
 2日目は、午前中に感染根管の攻略法・根管洗浄・根管充填使などの講義の後、抜去歯牙にて髄腔開拡、根管口明示、根管拡大・形成を各社のニッケルチタンファイルやモーターにて行い、そしてマイクロスコープによる確認等を行いました。午後は、クラウン・ポスト・ファイル破折片などいろいろな除去法について講義があり、午前の実習の続きと根管充填・超音波治療器の使い方の実習を行いました。
  今年度は、2日間のコースであったため、昨年は実施できなかった根管充填までの講習となり、髄腔開拡から根管拡大・形成・充填までと充実したコースになりました。ひとつの手技に固執するのではなく、受講された先生方一人ひとりに合った治療手技を学ぶことができました。いろいろな歯内療法の器機を用いてすることにより、安全・正確・迅速にという日常臨床で求められる歯内療法を実践するきっかけになったと思います。
 受講者のみなさまもとても満足されておられたようで、来年も講演してほしいというお声もたくさんいただきました。

報告者:P.G.C.委員 梅垣輝生 (大35回)