開講報告

令和元年度ポストグラデュエートコース 6コース

明日から実践、歯周病治療! 見直そう、歯周外科処置!~ 基本から応用まで、驚くほど歯周治療が面白くなるエッセンスを伝授 ~

 令和元年11月17日(日)本学天満学舎において、今年度最後のポストグラデュエートコース第6コースが開催された。  本プログラムコースの講師は、神戸市東灘区で開業の本大学46回卒である大川敏生先生で、「明日から実践、歯周病治療!見直そう、歯周外科処置!~ 基本から応用まで、驚くほど歯周治療が面白くなるエッセンスを伝授~」として講義と実習のハンズオンセミナーでした。申し込み開始直後には、定員を満たし、キャンセル待ちが出るほどの超人気コースとなった。当日1名の欠席があったが、19名の先生方に受講いただいた。  午前中の講義は、歯周病の病態から歯周病は「骨の病気」であることや先生の臨床のケースをもとに治療の流れ等を講義していただき、中には今だから言えるけどこのケースではこうした方が良かったというふうにご自身の反省点など、今後の治療方針の立案に役立つお話しをいただいた。我々も反省しなければならないが「とりあえず、スケーリングやっといて~」と歯周基本治療を衛生士に丸投げするのでなく、歯科医師も真摯に歯周病と向き合うことで天然歯保存とその永続性を目指すべきであるということを教えていただいた。スッと入ってくる心地のよい話術で、すごく聞きやすい講義でした。  午後からは豚の顎骨を使い歯肉弁根尖側移動術の実習を行った。ひとつひとつの器具の基本動作を教えていただき、その後「切開」、「剥離」、「縫合」など軟組織のマネージメントから「骨外科処置」に代表される硬組織への対処など基本的なテクニックを中心に実習を行なった。 大川先生は、受講された先生方に合った治療手技をマンツーマンで教えてくださった。歯周外科を広めたいという先生の熱い情熱が伝わる実習だった。「疑問を残さずに帰ってください。」という大川先生の思いが受講生に伝わり、活発な質疑応答で終了となった。  今回も非常に満足度高いコースと受講生の評価を頂き本学同窓会が主催するポストグラデュエートの質の高さを実感した。最後になりましたが、コース開催にあたり快く引き受けてくださった大川先生、熱心だった受講生の先生方に熱く御礼を申し上げます。また、お手伝いいただいた委員の先生方に感謝申し上げます。   

(PGC委員 大46 金田一弘 記)