開講報告

平成30年度ポストグラデュエートコース 4コース

歯科用CAD/CAMテクノロジーの現状とその方向性 ~口腔内スキャナーを体験しよう~

 平成30年10月28日、講師に末瀬一彦先生を迎え、平成30年度ポストグラデュエートコース4コース「歯科用CAD/CAMテクノロジーの現状とその方向性~ 口腔内スキャナーを体験しよう ~」が開催されました。
 まず、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の視点から、超高齢者社会を迎えつつある日本における歯科医療の現状についての解説があり、今までの金属材料による補綴処置中心から、メタルレス・メタルフリーの時代に移行しつつあること、そして補綴装置の製作方法も手作業(アナログ)から、デジタルテクロノジーを使用するようになっていくことになる、デジタルデンティストリーの時代が来ることや、歯科用CAD/CAMテクノロジーの現状と展望についてのお話がありました。
 午後からは、口腔内スキャナーの臨床における活用方法や、インプラント治療でのデジタルソリューションの講義後、ご協力いただいた企業にもお手伝いいただき、口腔内スキャナーのデモ、実体験が行われました。その後CAD/CAM冠の脱離・破折などのトラブル回避についての詳しいお話も聞くことができました。
 本日ご参加いただいた受講生の先生方は、既にCAD/CAMシステムを使用されている方、これからの導入を考えられている方に加え歯科技工士の方の参加もあったことから、質疑応答では非常に活発な意見交換がおこなわれ、参加された受講生の方々にとって、非常に実りのある一日になったと思います。 最後になりましたが、本コースは当初平成30年7月29日に行われる予定でしたが、台風12号の接近による影響を考慮し、日程変更して開催いたしました。日程変更に伴いやむなくキャンセルをせざるを得なかった先生方をはじめとした関係者の皆様に対しご迷惑をおかけしたことお詫び申し上げます。

(大学44回 畑下芳史 記)