開講報告

令和5年度ポストグラデュエートコース1コース

明日から使える歯内療法のエッセンス2023 〜髄腔開拡から根管形成のイメージを確立しよう!〜

令和5年7月30日(日)、本学天満橋学舎において2023年度ポストグラデュエートコース1コースが開催されました。本コースは新型コロナウイルス感染症の影響により、延期となっていた木ノ本喜史先生(大阪府吹田市開業・大阪大学大学院歯学研究科臨床教授)による人気のハンズオンセミナーで、4年ぶり6回目の開催となりました。以前は2日間のコースでしたが、今年は1日に集約して開催しました。

 午前の部は歯内療法の基本から髄腔開拡、根管口明示、根管拡大・形成についての講義があり、その後、プラスティックブロックを使用した基本動作の確認後、根管拡大を行いました。午後の部では根管洗浄と根管充填法についての講義の後、提供者の許可を得た抜去歯にて根管口明示から各社協賛企業のNiTiファイルを使用しての根管拡大・形成、そして最終の根管充填まで行いました。

 午後は2時間程、実習時間を確保していただきましたので、木ノ本先生が受講生の席を周りながら時間の許す限り、それぞれの質問に答えつつ、適切に指導されていたのが非常に印象的でした。今回は様々な年代の受講生が参加されましたが、それぞれの受講生のニーズに合った内容になっていたと思います。また、卒後10年以内の若手の先生が半数以上を占め非常に活気のあるコースとなり、ポストグラデュエートコースの理想の姿であると感じました。

 当日は本学卒業生のみならず他大学出身の先生方も含めて19名の受講生が講習を修了致しました。コロナ禍を乗り切り、久しぶりに以前のようなハンズオン形式で開催することができ、非常に濃密な満足度の高いコースとなり、歯科治療における歯内療法の重要性を再認識できる充実した1日となりました。

                                   PGC委員 大57回 渡辺昌広 記