開講報告

令和5年度ポストグラデュエートコース2コース

歯科医院に口腔内スキャナー(IOS)を導入しよう!〜(IOS)体験セミナー ~

令和5年9月10日(日)10時より、大阪歯科大学歯学部有歯補綴咬合学講座の柏木宏介主任教授、鳥井克典講師を講師としてお招きし「歯科医院に口腔内スキャナー(IOS)を導入しよう!〜(IOS)体験セミナー ~」という題目でハンズオンセミナーが大阪歯科大学附属病院西館4階歯科衛生士研修センターにて行われました。

 近々保険策定されるのではといわれている光学印象についてのハンズオンセミナーということもあり、反響は上々で13名の参加がありました。

 実際のコースは、柏木教授の講義から開始された。IOS開発の歴史や、IOSを用いて印象採得を行うことの優位性などが説明されました。その後、今回体験できる4種類の機器であるCEREC Primescan、3ShapeTRIOS4、iTero、コエックスi700のそれぞれの特徴について各業者より詳しく説明され、どれも同じということはなく各機器の特徴や汎用性がよく理解できる内容でした。昼休憩をはさみ、鳥井先生のわかりやすい説明・誘導のもと受講生が2~3名ずつの4班に分かれて、1つのIOSについて模型をスキャニングできる実習が25分間ずつ行われました。その後、さらに詳しく知りたいIOSに対して、操作の質問や費用・購入方法など自由に質問できるフリータイムが15分ほど設けられました。

 最後に柏木教授から「デジタルデンティストリーの展望」として、2018年の時点でIOSを用いた印象採得が従来の方法に比べて同等またはそれ以上の結果を生み出すことが、統計学的にすでに証明されており、印象採得に留まらず今後発展するであろう内容、研究課題についても言及されました。講義後、質疑応答が行われ、修了証の授与とともに大27小野廣先生より謝辞が述べられ終了となりました。

 このコースでは、日本でのメジャーな4種類の口腔内スキャナーを実際に十分な時間をとって体験することができ、また業者に実際の使用にあたりなかなか聞くことのできないコツや購入方法なども含め直接相談することができ、保険に策定された場合に、いち早く対応できるための非常に有益なコースとなりました。

(大48 田治米康宏 記)